11台を3人ではさすがにさばききれない

6輪台車11台を3人(しかも一人は6月入社の新人)でさばくのは、無理だった。

見切りも時間がかかったし、荷物がつくのも遅かった。

7時から始めたとしても、1台を30分で処理すれば、9時半までに一人3台から3台と3分の1(11台の場合、12台なら一人4台の計算)で「やれるはず」と上司は言うのだ。

ただし、出すだけなら確かに11台は無理としても9台くらいは出せるかもしれない。

その代わり後片付けに時間がかかってしまうだろう。

そもそも1台を30分で「処理」というのは、飲料や酒なら可能かもしれない。

それでも「賞味期限」もあるので、ある程度並べ替えは必要だ。

これが、みそなどの「ドライ製品」や、お菓子だと「賞味期限がバラバラ」でしかも「古いのが奥」に入っていることがあって、いちいち取り出して、並べなおさないといけない。

こういうことも含めての1台30分は、本当に可能なのだろうか?

もちろん、速くできる人もいる。

その人は、入り切らなかった箱を在庫棚に戻さない。

段ボールをつぶしたり、お客様用に置いたりはしない。

バックヤードにほかりっぱなし。

そりゃ速いはずだわ。

すべてを終えた後で、バックヤードで片づけをするもんだから、やたらと時間がかかる。

自分は、たくさんは出せないけれど、入り切らなかったものは、その都度在庫棚に戻すことにしている。

段ボールもつぶしたり、ごみを分別したりしている。

後回しにしたら時間がかかってしまう。

もちろん、シフトに入っているメンバー以外に、お手伝いの人がいれば、少しは違うかもしれない。

けれども毎回手伝ってもらえるわけでもない。

メンバーだけですべてをやらなければならないときもある。

あと、一人「4台」というノルマができてからは、「自分だけたくさん出せればいい」と考える人もいて、チームワークもなにもあったものではない。

うっかり手伝ってもらうと、自分が出した台数が減ってしまう。

少なく出すと「なんであなたはたくさん出せないの?」といわれる。

もちろん、個人攻撃はせずに「出し切ってもらわないと、夜の人がいる意味がないでしょう」という言い方だけど。

誰がたくさん出せて、誰があまり出せていないということが上司には(本人もだけど)わかっているから、風当たりが強いのは確かなのだ。

片づけつつ、速くさばくように努力するしかない。

新人に追い抜かれるのはもう嫌だから。